■
気がつけば、もう年の瀬ですね。
バタバタして過ごしておりますが、嬉しかった事が3つ程あったので、書き留めに来ました。
1つ目は、タイトルも歌詞も忘れてしまっていた10年以上前の音楽ともう一度出会えたこと。
歌っている人と好きだった記憶だけが残っていたんですが、何度探しても見つからなかったのに、ふとラジオで流れてきて、また巡り会えてとても嬉しかったです。
2つ目は、ずっと欲しかった小さな宝石の原石を買ったこと。
そしたらオマケもいっぱいついてきて、小さなキラキラの宝物が一気に増えて嬉しくなっちゃいました。ボルダーオパールなんですが、青が深くて一目惚れ。切れ目から輝きが溢れていて、暇さえあれば眺めています。(暇ないけど)
3つ目は、良い映画に出会えたこと。
「永遠の門」というタイトルで、ゴッホが題材の作品です。この作品を手掛けた監督も、売れない画家をしていたらしく、色々と心に刺さる言葉が多かったです。何かを作り出す人にはぜひ観て頂きたい。演出も素敵でした。良ければまっさらな状態で観てほしい。
新しい光を見つけたい
まだ見ぬ絵を描くために
明るい絵 太陽の光で塗った絵
以下、長々と作品のお話が続きます。
ネタバレ有り
「永遠の門」
個人的に今年No.1作品でした。
たおやかなピアノ調の音楽がプツリと途切れる演出が好き。優しい黄金の麦畑が枯れ草の道に変わる。哀しく恐ろしい。
他にも、ゴッホの作品を尊重しイエローとブルーを基調とした画作り。勘違いかもだけど。
ただ描写として、役者が絵を描く際に下塗りを殆どせずに描き被写体と背景に隙間があるのに違和感を覚えるのですが、ゴッホはそういう描き方をする人だったんですかね。ゴッホに詳しい人。教えて。
あとは好きな台詞達のお話なんですが、
「なんで描くの?その花よ。どうして?」
「きれいだろ」
「本物のほうがきれい。あんたの絵よりずっと。」
「君は正しい。だけど、この花はやがて枯れて色褪せる。僕の花は残る。その可能性を秘めている。」
というシーンがあるんですが、売れない時期であれど、自分の花は色褪せる事なく、後世まで残る。その可能性がある。と思って描いていた作品にはどれだけの生命力があるのだろう。きっと本物は素晴らしく力強いのだろう。一度は見てみたい物です。
自分の絵ですら、半年も経てば、その時の熱量や勢いが落ち着いて、色褪せてみえるのに、ゴッホはそうではなかったと思わせる台詞のチョイスがとても好き。
これ前半20分までのお話で、その後もいい台詞がいっぱいあるので、私からアウトプットされた言葉ではなく、実際の作品を観てほしいです。
他にもゴーギャンとの会話も、療養施設での神から与えたもう才能の話も、とても良かった。